【読書記録】寝苦しい夜の猫(山内健司)

目次

この本について

タイトル:寝苦しい夜の猫
著者:山内健司(かまいたち)
出版社:扶桑社
発売日:2020年12月20日

読もうと思ったきっかけ:
かまいたちの山内さんが大好きだから。
バラエティ番組では共演者に噛み付く、論破する、「逃走中」という番組ではで出演2回中2回自首するなど、世間の目を気にせずお笑いに全振りしている山内さんの考えや生い立ちについて知りたいと思ったから。

要約と感想

まず全体として言えるのは、読んでいて笑ってしまうほど面白い。
ちょいちょい太字で入るツッコミが山内さんの声で再生されてつい笑ってしまう。
小学校の頃から勉強も運動もできたという山内さんだが、文才もあるとは驚きだった。

この本はかまいたちが準優勝に終わったM-1グランプリ2019(以降M1)の舞台裏からはじまる。
この年のM1はミルクボーイが歴代最高得点を叩き出し優勝したが、かまいたちの漫才もこの年でなければ優勝していたのではないかと思うほど面白かった。
当時、僕はかまいたちはさぞ悔しかっただろう、と思っていたけれど山内さんは本の中で、自分たちに運がなくてミルクボーイに運があった、悔しさより終わってホッとしている気持ちの方が大きい、と割り切っていた。
山内さんは生活する中で、結果が出る前にこれでダメなら仕方ないと思えるくらい最大の準備をするらしい。
だからこそこの感想だったのだろう。
過程を重視して結果に一喜一憂しない姿勢は見習おうと思った。

現在、華々しい活躍をしているかまいたちが始めから順風満帆であったかというとそうではなかった。
というか2人ともオーディションに受かっては怠け、給料が入ればギャンブルをして借金というような生活だったらしい。
そういった生活をしていると、キングオブコントの2回戦で敗退したり、スロットで使う親指を大怪我したり神様からきつ〜いお灸を据えられて行動を見直したという。
人生にはステージがあって、大きな失敗やもう少しのところで成功を逃すとき、それはまだ次のステージに行くには早いという暗示であると山内さんは言っている。
だから失敗したからと言ってやめることはない。
けれどそのステージは登るときは地道なのに落ちるのは一瞬であるという。
芸能界という厳しい環境で闘っているからこそ強い精神力でそのような考えに行き着いたのかなと思った。

ただ、山内さんの根底にはやはり怠けたいという気持ちがある。
今は最終目標が10とすると6くらいの達成度で10に行くのは5、6年後。
10年後には大阪に戻って高いギャラでのんびりテレビに出る。
そして奥さんのスープカレー屋さんを開くのが夢らしい。

あとで楽をするために今頑張る。
「怠惰を求めて勤勉に行き着く」
これは今でも山内さんが大切にしている格言である。

まさに僕が目指しているもの。
僕の座右の銘にしよう。

まとめ:かまいたちのこれからが楽しみになる1冊!

この本には今回紹介した内容の他にも、山内さんの学生時代や不思議な家族、彼女と猫、そして濱家さんの話までテレビでは言えないような話が盛りだくさんです。
たまに山内さんのツッコミが太字で入り、とても楽しく読み終えることができました。
現在華々しい活躍をされているかまいたちですが、山内さんの中ではまだ目標の6/10。
かまいたちのこれからの活躍が楽しみになる1冊です。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

寝苦しい夜の猫 [ 山内健司 ]
価格:1,430円(税込、送料無料) (2023/12/21時点)

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村 株ブログへ
にほんブログ村 サラリーマン日記ブログへ

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次